2016年9月30日 事業用ヘリコプターライセンス取得 中日本航空(株)奨学訓練第3期生 太田 隼人さん 男性

Q.合格した今の気持ちはいかがですか

A.試験が無事終わった達成感よりもいざ試験になると自分の知識の曖昧さ、 訓練でやってたことができなくなる自分の技術の定着の無さを実感して、 すべてにおいて自分の徹底の甘さを痛感しました。 まだまだ勉強が足りず、再度スタートラインに立たされた様な気持ちになりました。

 

Q.何がきっかけでパイロットになろうと思いましたか

A.元々パイロットになりたいという夢を漠然と持っており、その時に在職していた職業でこのまま続けていくことに疑問を感じていました。 その時にヘリコプターパイロットの道を知って、日本フライトセーフティのホームページから中日本航空の奨学金訓練制度を知ったのがきっかけです。

 

Q.実際にヘリコプターに乗ってみた楽しさは何だと思いますか

A.上下左右方向に自分の意のままに操れること、自由性がある乗り物だということ、 操作にすごい繊細さを要求されること、そしてふと気を抜くとすぐ飛行の状態が崩れるところにあります。

 

Q.訓練の思い出に残るエピソードをいくつか教えて下さい

A.①アメリカでの訓練中に初めて単独飛行の訓練を行った時に横に教官がいない緊張感の中、 初めて垂直離陸、垂直着陸を行い、自分1人だけの空間の中で操縦している喜びを味わいました。 アメリカでの自家用免許取得が終わった後の飛行時間付けの時に暑い気候(外気温40度付近)の中 ひたすらホバリング、タクシー、垂直離陸、垂直着陸の練習をしたことは、今でも懐かしく感じます。

②訓練に向かう身でありながら他の学生と共にピクニック気分で、科目の練習地である茨城県守谷市に向かっていました。 元々東京出身者ではないため、街並みやスカイツリー、また天気がいい日には富士山も見えたため観光にもなりました。 移動中の会話で他の学生の経歴、境遇を知れたのもいい思い出です。

③それぞれの科目のステージを逐次合格していくごとに自分の思う様に機体を操縦できるようになり、上達を感じて嬉しく思いました。 特に最初のステージでなかなか技術が体得できず悩ましい時が続きましたが、そのステージを合格できた時は喜びもひとしおでした。

 

Q.この学校を人に勧められますか(その理由を教えて下さい)

A.①座学が充実していて、様々な内容を細かく教えてくれます。

単に教科書や資料を自分で見ただけでは解釈しにくいものをかみ砕いて教えてもらえるので理解しやすく、記憶にも残りやすくなります。 機体のことについては整備士さんが座学をしていただけるので構造やメカニズムについて詳しく聞くこともできました。

②経験豊富な教官の方々全員と同乗訓練ができるので、様々な視点から指導していただけて様々な意見を聞くことができます。 実地試験のためだけではなく、実運用上までのことについても教えてもらえます。 どの教官も疑問に思うことを聞いてもとことん解説してくれます。

③自由に機体に触れられるので機体のことで分からなければすぐに見にいくことが可能で理解を深められます。

実際に機体を使用してイメージトレーニングできるのでより効果的なものとすることができます。