2022年3月31日 事業用ヘリコプターライセンス取得 大久保 秀俊さん 男性 (23歳)

2022年3月31日 事業用ヘリコプターライセンス取得 大久保 秀俊さん 男性 (23歳)

Q.合格した今の気持ちはいかがですか

A.これでスタートラインに立てたという思いと共に、模擬飛行時間が4時間以上あるにもかかわらず総飛行時間が150時間に達してしまった事は無念に思います。しかし真価は明日以降の行動に掛かっているという事を再度自分自身に言い聞かせ、今後も精進していきたいと思います。

 

Q.何がきっかけでパイロットになろうと思いましたか

A.前職で海上自衛隊航空学生として訓練を受けており、これまでは単にパイロットになるということしか考えていなかったのですが、ふと定年まで続ける仕事として何をするのかを考え、私は対潜水艦哨戒及び戦闘ではなく前々職で航空自衛隊救難隊に所属し整備員として勤務していた時のように人命救助に携わりたいと考え退職を決意しました。そして救難隊と同じく救助が主任務の消防航空隊のパイロットを目指しこちらに入校しました。

 

Q.実際にヘリコプターに乗ってみた楽しさは何だと思いますか

A.空に近い事です。ヘリコプターは飛行機と比べ視界が広く、空を大きく見る事が出来ます。パイロットを目指す方々は空を飛びたいという憧れを持って入校されると思いますので、夢見た景色でもあり、将来の職場でもある空に近いと言うことは夢へ着実に近づいている実感を持てる最高の環境です。

 

Q.訓練の思い出に残るエピソードをいくつか教えて下さい

A.

①航法訓練

当校の航法訓練では関東の様々な場所を飛行します。特に関東で暮らしている方は地元や思い入れのある場所の上空を飛行する事もあるかも知れません。私の場合は実家の上空や、前々職で訓練を受けていた熊谷基地の上空などを飛び思い出にふけっていました。

②同期との飛行

私の前職の同期は現在、海自幹部搭乗員を目指し日本各地の基地で訓練を行っています。中には訓練場の付近にある下総基地に所属しP-3C哨戒機で飛行している同期もいます。上空で同期とすれ違う度に自分も頑張ろうと思い、志気を高めていました。

③夜間飛行

 夜間に都心部を飛行すると夜景がとても美しく、ライトアップされたスカイツリーを横目に東京ヘリポートへ帰投した際の景色はとても印象に残りました。

Q.この学校を人に勧められますか(その理由を教えて下さい)

A.わからない

①私は民間の訓練校としては当校しか経験しておらず他校との相対評価はつけられませんし、絶対評価としても基準がない為わかりません。ですので、就職して機長として飛行している頃に「日本フライトセーフティ」で資格を取得したと胸を張って言えているのであれば人に勧めることができると考えています。

また当校で学んだ事を今後に生かすのも技能証明を1000万円の紙切れにするのも最後は自分自身です。よって多少無責任な言葉になってしまいますが人によると思います。また中には途中で挫折してしまう方もいらっしゃいます。こんな事を言うと考えが古いと思われるかもしれませんが、どうしてもパイロットになりたいという意志の強さ、やる気、そして行動力のある方でないと難しいかも知れません。